ねじまき鳥クロニクル〈第3部〉鳥刺し男編 (新潮文庫) 価格: 740円 レビュー評価:4.5 レビュー数:58 前から村上春樹という作家に興味は持っていたのですが、
今回始めてこの作品を読んでみて、最終的に、3巻読了後、
今まで味わったことのない、深い満足感を味わいました。
この小説の主人公は、自分の内面に深く深く、これ異常ないほどに入り込むことによって、
自分を取り巻くカオス(混沌)を解決しようと試み、全面解決とは行かなくても、
外に現れている現実、事象を変えることに成功する。
世の中には、こんな考え方、物事の捉えかた、因果関係の捉えかたをする人がいるんだ、
少なくとも虚構としてであっても |
ねじまき鳥クロニクル〈第2部〉予言する鳥編 (新潮文庫) 価格: 580円 レビュー評価:5.0 レビュー数:17 この話、全然終らない。
でも実はこの作品、94年に第2巻まで発売され、2巻のエンドロールには「続」ではなく、「完」が記されていた。つまり、2巻完結の長編小説として世に送り出されたわけだ。
ところが翌年の夏に、予期せぬ形で第3部が刊行された。
「予期せぬ形で」とは言っても、第2部を読了した今思うことは「えっ?これで終わり?謎だらけなんですけどー」って感じだし、続編が刊行されてることは何の違和感もない。
この謎だらけの物語がどう収束するのか、僕は期待に胸を膨らませ、第3部に移る。
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冬の夢 価格: 1,890円 レビュー評価:4.0 レビュー数:2 フィッツの若き日の作品群。
懐かしさを超えた古き米国の出来事。
村上さんの翻訳を経て、みずみずしく蘇った。
じっくりと読み返したい作品群だ。 |
風の歌を聴け (講談社文庫) 価格: 400円 レビュー評価:4.5 レビュー数:83 ビールを飲んで語り合う。
女の子と出会い、別れる。
そんな、風のように通り過ぎていく夏が心地良い。
そして、
キザさが鼻につくが、心をくすぐる「僕」
言葉少なげで影のある「鼠」
二人を温かく包み込むバーテン「ジェイ」
この3人のやり取りはクールなんだけど、どこか温かい。
これも心地良い。
仕事に疲れたとき、行き詰ったとき、
そんな時にこの本をふと開きたくなる。
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「象の消滅」 短篇選集 1980-1991 価格: 1,365円 レビュー評価:5.0 レビュー数:30 ほとんどが繰り返し読んだ話なのに、順番を並べ変えるとこんなに違うものかと感心すると同時に、アメリカ人の日本のファンとの目線の違いが面白い。
永年の愛読者を自認する方々にもお勧めです。
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